今年も颯爽と去っていったGWだが、この機会にblenderと仲良くなろう耐久レースに興じた1人のモデリング初心者がいた。
どんなことしてたっけと後の世と自分に思い知らすべくログを残す。
1日目
さて、何を作ろうか。というのが創作の最初にして最大ともいえる難関であるが、今回は爆弾を作ることにした。
まずは資料集めということで、西側同盟国で採用されている航空機搭載爆弾であるMk82通常爆弾をモデルに選んだ。
現実に存在する爆弾をベースに、少々アレンジを加えて楽し気でファンタジー感あふれる爆弾っぽくない何かを作りたいなぁ、と考えていたが、ともあれ最初は現実にあるものをモデリングすることも必要だろうということで原形を忠実に再現することを目標に据える。
そういう訳で、Mk82の設計思想、構成部品、運用形態、動作メカニズムを調べはじめる。投下した後どうやって起爆するかとか、信管の運用方法やメカニズムってどうなってるんだろうとか調べているうちに一日が終わった。
投下爆弾の知識が50上がった。
(ACE COMBAT 7より 無誘導投下爆弾のイメージ)
2日目
資料集めもいいけれどそろそろモデリングに着手したいな、と2日目の私は焦燥感を胸に抱いていた。
ものの本を読んでblenderをインストール、チュートリアルの雪だるまくんを作り終えたところで疲れてきたので爆弾の設計図作成に着手する。
ネットに落ちていたMk82の図面らしきものから、円柱メッシュで分割できそうな単位に切り分けて寸法を測る。
元がインチなのでメートルに直して各所の大きさを確認した。これでモデリングに必要な情報が揃った。
3日目
Mk82は大きく3つのモジュールに分割できる。
弾頭部(Nose)、本体(Body)、尾部(Tail)だ。
弾頭部に誘導装置を取り付ければJDAMとして運用できるし、作戦の形態に応じて尾部モジュールを取り換えて空気抵抗の大きさを変えることもある。
ということで、モデリングにおいてもこの3点に分割することが設計上望ましい。
まずは本体を作る。
ここにトリトナル炸薬と呼ばれる爆薬が充填されており、金属製のケースで覆われている。左先端にノーズヒューズが、右後端にテールヒューズが装着される。また、本体上部には航空機に装着するためのラック(フックのようなもの)が14inch間隔の規格で取り付けられており、電子ヒューズのコネクタも本体上部に取り付けられる。
本を読みながら作るより、「この形」を作るためはどのblenderの機能を使えばよいか都度検索する方が良いことに気づく。
4日目
弾頭部、ラック、中央の電子ヒューズ、尾部のフィンアセンブリなど、細かいパーツ作りに着手する。
細かいパーツを作ってぺたぺた貼っていく作業が楽しい。好き。
オブジェクトの親子関係とか階層化を覚えて作業がさくさく進むようになった。
それっぽい形になったぞ!
最後に色塗りをする。とりあえず単色テクスチャをベタ塗りする練習をしてみる。
メタリックとか粗さとかのパラメータをこねこねして完成。
まぁーー良い感じじゃないでしょうか!
というところで、GWの終焉を迎えたので今回はここまで。
ここからアレンジして楽しい感じにしたいと思う。